地方自治体が推進している「制度融資」とは?
鹿児島県の創業支援資金について紹介します。
簡単に言うと、県と県信用保証協会と指定金融機関の3者が、協調して成り立ち運営している、新規に事業を始める人のための公的融資制度です。
窓口は、商工会議所・商工会、または取扱金融機関です。
融資対象は、次の2つに分けられます。
⑴新規に中小企業者として県内で事業を開始しようとする個人及び会社または企業組合として県内で事業を開始しようとするもの(開業して6カ月未満の者を含む)で次の要件のいずれにも該当する者
- 適切で確実な事業計画及び経営能力を有する者
- この融資を受けて開業することにより、地域経済の活性化に寄与するものとして、商工団体の長が推薦した者
- 事業に必要とする額の10%以上の自己資金を有する者
⑵国が認定した市町村等の特定創業支援事業※の支援を受けて、新規に中小企業者として県内で事業を開始しようとする個人及び会社(開業して5年未満の者を含む)
※特定創業支援事業とは
産業競争力強化法に基づき国の認定を受けた市町村が、民間の創業支援事業(地域金融機関、商工会議所・商工会等)と連携して実施する「創業支援事業計画」のうち、4回以上の授業を行う創業塾等の継続的な支援をいいます。
利率は、⑴・⑵ともに
1年以内 年1.8%
1年超3年以内 年1.95%
3年超5年以内 年2.05%
5年超7年以内 年2.25%
7年超10年以内 年2.45%
となっています。違うところも説明します。
まず融資対象者⑴の場合から説明します。
融資限度額は、運転資金1000万円、設備資金2000万円です。
融資期間は、運転資金が7年以内(うち据置2年以内)、設備資金が10年以内(うち据置3年以内)です。
信用保証料は、年0.13%~年1.58%、
ただし女性や青年(30歳未満)の場合は年0%~年1.26%
融資対象者⑵の場合は、
融資限度額が、運転設備資金1500万円です。
融資期間は、運転資金7年以内(うち据置1年以内)、設備資金10年以内(うち据置1年以内)です。
信用保証料は、年0.68%、ただし女性や青年(30歳未満)の場合は0.36%