こんにちわ、会社設立トータルサポート鹿児島の代表中村です。
会社を設立すると初期投資にお金がかかるともに、売上も軌道に乗らず資金がショートしがちなこともあると思います。金融機関で融資を受けられればそれに越したことはないのですが、不幸にも融資を断られた場合、審査の緩いノンバンクやカードローンに手を出すこともあると思います。
まず、ノンバンクで融資を受けることのリスクは、
「10%台の高金利であるので恒常的に利用すると経営に行き詰ってしまう」ということ
「決算書や科目内訳書に載ると取引先の銀行や信用金庫、公庫などからの評価が下がる」こと
という2点に集約されると思います。そういう意味で、ノンバンク活用は一時しのぎ、最終手段だと思ってください。
他の金融機関や取引先から借り入れた資金を返済するための借入を目的とするノンバンク融資の活用はお勧めできません。なぜならば当然ですが、高金利ですので、さらに悪循環が続くだけです。
私も20数年のこの業界歴で何件かノンバンクやカードローンに手を出した企業をみてきましたが全部倒産しました。
当然だと思います。10%台の金利を払うためには利益率10%以上出さないと最終的には返済が滞ります。元々事業が苦しいが故のノンバンク利用なのに利益率10%なんて出せるわけがありません。
また、さらに高金利の違法闇金融からお金を借りて返済しようなんてことは絶対に避けなくてはいけません。ノンバンクを利用して、決裁書の借入明細に記載されてしまうと、銀行や信用金庫などとの今後の取引に支障をきたすことになる可能性があります。
しかし、だからといって「ノンバンク=悪徳、高金利、倒産…」というようなイメージは抱かないようにしてください。
これも資金調達の選択肢の一つです。ノンバンクの中にも、金利の安いところもあります。もし、ノンバンクに頼るという状況になった場合、複数のノンバンクを比較し、その中から選ぶのがよいです。また、金利が安すぎるノンバンクは違法なものである可能性が高いので、ノンバンクを利用する場合には細心の注意が必要です。
ノンバンク業界では、2006年12月の貸金業法の改正以降、業況が思わしくありません。よって、ノンバンクを利用したくても依然と比較すると非常に使い勝手が悪いということを認識しておいてください。ノンバンクを利用する際3つのポイントがあげられます。
- 他の金融機関や取引先から借り入れた資金を返済するための借入はできる限りやめる。
- できる限り決算前までに返済する短期借入が理想。
- 借入金総額の1割以下の残高に抑えるべき。(適度な借入は危険)